日本の温泉を世界標準温泉マークに変える必要があるのか?

 30年近く温泉施設の設計に携わった者として、外国人にもわかりやすい世界標準の温泉マークに変えるべきとの議論がされていることに、大きな疑問を持っている。第一に日本の温泉文化は独特な地域性(悪く言えばガラパゴス化したもの)の下で、現在に至っている。

 東欧やドイツをはじめとして、日本以外では温泉に入る時は水着を着用するため、世界標準の温泉マーク(親子3人が湯に浸かったマーク)は違和感がない。ところが日本の場合は、裸入浴が基本であるため、新マークでは混浴や家族風呂をイメージすることになり、日本の温泉文化に全く馴染まないものだと思う。

 また、今までのサイン(マークというとダサイ感じなのでサインということにする)は日本らしく、極限までシンプルであるにも関わらず、余計な人まで加えるとはあまりにダサくて陳腐である。仕事柄、自身も新しいサインをいろいろと考えたが、いくら考えてもより良いサインをあみだすことは叶わなかった。観光立国日本=6000万人や2020年オリンピックなどといったところで、実際は地元住民利用が中心となっているのが、日本の温泉施設である。日本の温泉の原点は裸浴である、水着浴の世界標準マークはふさわしくない。

 みなさんはどう思いますか?